いつもアクセス頂きありがとうございます^_^

今回の記事では、僕がこれまで、パラワンオオヒラタのブリードにて試行錯誤してきた事や実践してきた事を中心に、僕のブリードの基部となるkuniさんからの教えを元に基礎から応用可能な幼虫飼育についてを記載致したいと思います。

あくまで僕が、我が家のライン、我が家の環境下にて実践し、良い結果が出ている方法であり、他所でのブリードにて、結果を保証するものではございませんこと、ご了承ください。

少しでもブリードを熱心に行っている方々のお役に立てれば幸いです🙇‍♂️

それでは我が家にて実際に行っている、パラワンオオヒラタブリード方法をご覧下さい。

室温は20度から22度推移です。

 

パラワンオオヒラタ

【 Dorcus titanus Palawanicus】

フィリピンに生息する世界最大のtitanusです。大人の手のひらからはみ出る程のサイズや凶暴な性格は、ブリード、バトル共に長年クワガタファンを惹きつけて止まない魅力溢れるオオヒラタです。

幼虫の体重は80gを超える個体も出るほどで、大型を目指すには菌糸ビンでの飼育が現在の主流となります。

パラワンヒラタの幼虫の特性として、幼虫の分解吸収能力が高いことが一つの特徴となります。

これまで、当方の検証にて、幼虫の肥大に特化した菌糸(例えばブナオガのオオヒラタケ菌床)等では、体重が軒並み70gを早々に超えてしまい、早期早熟にて蛹化してしまう個体が多発した経験があります。

体重が乗れば成虫の羽化サイズも大型となるのですが、早々に過度な成長成熟を促された代償として9割型羽パカとなり、サイズこそ110mmオーバーの個体は多数出ましたが、羽化不全を連発した苦い思い出があります。

短期間にての成長成熟では、正常に体を作ることが出来ずに蛹の歪みも多かったですし、腹ボテによる翅パカも多かったです。

このことからも、単純に体重を乗せれば大きな正常個体が出る訳ではないことを確信しました。

理想の成長としては、パラワンヒラタの強い食性を抑えながらじっくり時間をかけて成長させ、体重はMAXまで乗せないといけません。

そんな食性の強いパラワンにエフゼロクヌギ菌糸がバッチリマッチしていて我が家ではパラワンにはエフゼロ一択の飼育となっています。

サイクルとしては、3本羽化を実践しています。簡単に言うと、1本目800〜2本目3200〜最終3200にて羽化までが基本的なサイクルとなります。

頻繁にご質問頂くのは、エフゼロ菌糸は食えない個体がいる、半年もの間、2齢幼虫から成長しない、育たずに溶けて落ちる等で、どのようにすれば食わせることができるのか?といった質問です。

エフゼロに関しては、投入のステージによりずっと成長出来ない幼虫が頻発し、僕も昔、とても悩んでいました。

この容易に分解吸収出来ない、持ちの良いセッティングの菌糸だからこそ、うまく使えばこの上ない武器になる!

そう確信してから何年も、多種に渡り使用方法を試行錯誤しました。

現在はWDF1のスマトラでも普通に食って成長しますし、パラワンはWDF1にして108mm超えまで羽化してきました。

この初期に食えないといったトラブルは、まず投入ステージの見直しを行うことで回避出来ます。

幼虫の写真を幾つか準備致しました。

こちらです😄

初齢中期終わりから後期さしかかり程度。

2齢初期オス。

2齢中期の初期オス。

3齢初期メス。

3齢初期の後期、中期寄りのメス。

だいたい1か月産卵後、メスを産卵セットから抜き、一ヶ月半ほど寝かせ、幼虫の割り出しステージはこの様な感じになります。

まず、上記の初齢や、2齢初期といわれているステージでの投入は食えないトラブルが起きる確率が高く、半年成長しないなどはこのような若い幼虫を投入した場合がほとんどです。

ここで推奨する1本目の投入ステージは、2齢中期以後となります。

3齢になると普通に食えてしまうので、後のサイクルが狂ってきますが、割り出し時、3齢なのはほぼメスなのでここでは割愛致します。

どうしても食性の弱い種やラインなどに対しては、3齢投入は有効な方法だと思います。

推奨の投入ステージは、2齢中期の後期(中期を更に前後期に分けたとしたら)に統一します。

この写真のステージの幼虫がまさにベストタイミングです。

一般的な成人男性の手の大きさを基準として見てみてください。

ここを目指して投入して頂ければ、過度な拒食や成長不良を防げます。

割り出し時に、初齢や2齢初期だった幼虫はこのようにプリンカップにて個別管理し、目指すステージに成長したところでボトルに投入します。

こうする事で、幼虫投入のステージが統一され、後に続く交換サイクルが見定めやすく、変なタイミングで交換することもなくなり、交換刺激での蛹室作成なども回避出来ます。

この孵化から羽化までのサイクルの見極めと成長プラン組み立てこそ、大型個体作出に於ける『要』であり、ブリードの基礎として考え、理解しておく重要な項目です。

オスの成長過程を簡単に図にすると、大雑把ですが、下記写真の通りです。

この後半にさしかかる場所、交換しないと書いてあるステージで交換したら大半がこうなります。

ボトルが一本無駄になっちゃった😭大型にもならなかったってなります。

このような交換サイクルのミスを避ける為にも、まずは投入ステージの統一が大切かと思います。

では、一本目800ボトルに投入して4か月から半年あたりのボトルを見てみてください。

ボトルによって食跡にムラはありますが、3齢中期あたりまでこのまま800ボトルで成長させます。

僕はだいたい、ボトル外から内部の幼虫が見えるタイミングで成長具合を確認しています。

個体により差がありますが、だいたいこのような体重で2本目の3200ボトルに交換します。

おおかたこの辺りのステージ体重にて折り返し地点な感じです。

中には30g後半や40g後半の個体もいますがおおかたベストなタイミングの指標としています。

そして2本目の3200ボトルへ投入〜😆

いってらっしゃいませませ😎

 

さて、ここからは3本目の3200ボトルへの交換に向けて進んでいきます。

順調にいけば、三カ月、四ヶ月と月日が流れ、このように食跡が見えて来ます。

交換基準は大型ラインで4か月程度、ワイルド系や通常ラインですと、3か月あたりでの交換が望ましいです。

このボトルはだいたい7割くらい食ってますね👌

しかし、中にはほとんど食跡が出ていないボトルもあると思います。

ここで、大切なのは、食っていようがいるまいが、必ず3本目に交換することです♪

最初の800ビンでの投入ステージを揃えた意味合いがここに活きてきます。

居食いのパターンもありますし、幼虫個別のポテンシャル、キャパからの成長差の問題もあります。

ここが、今回のパラワン3本羽化パターンの重要項目で、後半の交換タイミングミスによる刺激での蛹化も回避出来ています。

2本目の3200ボトルをあまり食っていない場合、交換するのはもったいないなぁと思うかもしれませんが、ここは心を鬼にして僕は交換します😆

これにより、菌糸は羽化まで劣化せずしっかりと持ってくれます。

また、二本目は完全に食わないのならば1500ボトルや、2400ボトルで菌糸節約を!と考えたこともありますが、3200ボトル内部のガス環境や、広々としたスペースにて成長させる方がしっかり安定して大型が羽化して来ました。

そして3本目の3200ボトルへ交換です。

いよいよ最後のボトルです。

この頃になると、幼虫は軒並み大型になり、体重が乗っており、一番楽しい交換になると思います。

特に良い体重乗りをしていた個体です。

これくらいになると110mmを超える立派なオスが羽化する可能性が高いです。

期待に胸躍らせながら交換しています👍

ワクワクな瞬間ですね(^^)

そしてここから更に4か月程度経過すると、3本目のボトルを半分ほど食い、ワンダリングを経て、スムーズに蛹室を作成します。

順調に成長すれば、このように蛹室を作成し、待ちに待った羽化まであと少しです。

ロングランナーなパラワンヒラタは、羽化まで時間がかかる反面、羽化個体のサイズはほんとに感動します。

そして無事羽化まで見守り、パラワンヒラタの1サイクルは終わりとなります。

今回ご紹介した飼育にて羽化した個体の中でも大きな個体たちです😊

沢山のモンスターがこれまでに羽化してきてくれました😊

これからも、ブリードが楽しい!とか試したくてワクワクするような飼育のご紹介が出来たらと思います👍

デカイ!って単純にカッコイイ❤️

是非ぜひパラワンオオヒラタの飼育も楽しまれて見てください😊

コメント

  1. 初めまして。
    今年からパラワンとスマトラを始めたので非常に参考になります。
    参考にしながらまずは100超え狙って頑張ってみます!
    スマトラはまた飼育方法などは全然違うのでしょうか?

    1. カロさん
      初めまして!コメントありがとうございます♪
      何か少しでもご参考になれば幸いです。
      まずは100mmup!是非ぜひ頑張ってみてください^ ^
      スマトラは、パラワンと食性やサイクルが全く違います。
      ここが面白いところですが、スマトラもパラワンに寄せた飼育も可能です。
      スマトラの飼育についてもまた、記事にします😆

  2. 初めまして。
    とても有意義な情報ありがとうございます。
    現在、パラワンをブリード中で、初令後期〜2齢初期のタイミングで1本目F-ZERO800に投入し、1ヶ月程経ちましたが、殆ど成長がない幼虫が見られます…
    この様な場合は、マットに戻した方が良いのでしょうか? 何か対策できることがありましたら、ご教授いただけますと幸いです。

    1. モンスさん
      初めまして!コメントありがとうございます。また記事を見て頂きとても嬉しいです。
      パラワンの幼虫がほとんど成長していないとのことで、心配かと思います。
      初齢後期からニ齢初期での投入となりますと、まだまだ弱い面もあり、さらにマットに交換して成長させることの方が負担になる場合もあります。
      投入ステージが若いので、出来るだけ環境の変化を与えたくありませんので、僕なら他の面から成長を促すアプローチをします。
      現在の管理温度は何度なのかは分かりませんが、試しに少しずつ温度を上げて23から24度ほどの環境で成長を促すのは如何でしょうか?
      温度はダイレクトに成長成熟に影響を与えます。食い渋る若齢幼虫に対して、温度を上げて吸収をサポートし、三齢に加齢したことが確認出来ましたら、20度あたりまで温度を落としてみてはいかがでしょうか?
      よければ試して見てください^_^

      1. ご返信ありがとうございますm(_ _)m
        ずっと20℃で管理しておりました。最近の気温上昇に伴ない室温も徐々に上がって来ているので、このまま様子を見たいと思います。
        ご丁寧にありがとうございましたm(_ _)m

        1. ご返信ありがとうございます。
          是非試されてみてください。三齢に加齢致しますと、20度でもしっかり食い、成長します。
          ですので、三齢になりますと、早期早熟をしないよう、逆に20度に下げると良いかと感じます。頑張ってください^_^

  3. ここまで詳しい記事をありがとうございます!
    スマトラの3本返しに挑戦しようと思っておりますが、2本目2300だと思ってましたので記事を読んでドキッとしてしまいました。
    ガス環境が関係しているのではないかとのことですが、サーキュレーターありの環境でも2300を試されましたでしょうか?

    1. 中毒患者様
      コメントありがとうございます♪
      スマトラヒラタの3本返しに挑戦されるとのことで、結果が楽しみですね。
      今回の記事はパラワンヒラタにて、エフゼロクヌギ菌糸を使用した場合でのサイクル例となります。
      スマトラヒラタは、食性やサイクルがパラワンと全く違うため、アプローチが変わってきます。
      僕もサーキュレーターありの環境にて飼育しております。
      孵化から蛹化までの期間は、温度や使用菌糸で変わります。
      3本羽化の場合は、自身のブリードルームでの孵化から蛹化までの期間の平均値のデータを取り、3等分に区切った期間を基準に、交換タイミングを算出していきます。
      今回のブログにて紹介しております、図の、交換してはいけないゾーンでの交換を避けてプランを組みます。
      スマトラヒラタの定番はオオヒラタケ菌糸かと思いますので、成長速度等加味いたしますと、2本目を2300ボトルでも充分に対応できると思います。
      今回、二本目に3200ボトルを使用しておりますのは、ボトル内部の環境に変化を与える幼虫の食い進み、ボトル外部環境変化による菌糸の活動活性化に伴う酸素濃度の低下などが幼虫に与える影響を少しでも軽減したかったこと、また、パラワンヒラタはサイクルが長く、二本目にいる期間もスマトラよりカナリ長い為、3200を使用致しました。
      よって、スマトラに対しての3本羽化でしたら、2本目2300ボトルでも充分に対応出来ると思います。

      1. せっかお返事くださったのにだいぶ遅くなってしまい申し訳ありません!
        ご丁寧な回答ありがとうございますm( )m
        参考にさせていただきます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です